2009年6月26日金曜日

Adobe Dsign Award poster



Adobe Dsign Awardのポスター。

こういうビジュアルは面白いから好きだ。

見て一瞬後に理解する「気づく」面白さが好きだ。

見た人は「よくやるなあ」などと感じながらも面白がると思う。
そういった点も含めてこのビジュアルの魅力だと思う。

見た人に驚きを与えたり楽しい気持ちにさせるものは、素晴らしい。

n8



タイポグラフィが立体的に構成されていて面白い。

ネオン街の光のようなイメージでビビットな色合いが美しい。

一般的に平面的な文字構成はあるが、
立体的に組むという発想が面白いと思う。
目を引くビジュアル。

AGENCY



おもしろいタイポグラフィー。

こんな形で文字を描こうとはなかなか発想しない。
ユニークなアイデア。

あるものをそのまま普通に表現するのではなくて、
通常では考えられない、違った表現方法をとることで、
違和感というか驚きのようなものがあり、
斬新なものが生まれるのだと思う。

TYPOGRAPHY



今まで発想になかった、タイポグラフィの作り方。
すごく面白い。

立体的なロゴというのは一般的だが、
文字が一続きのラインになっていて、それが前後に交差しているという
仕掛け的な視覚の面白さは今までに見た事がなく、新しいと感じた。

アイデアがユニークなのももちろんだが、
実際に紙を切って写真にとっている点も、
魅力的な一要因だと思う。

CGでも作れるが、実物(本物)がもつ魅力というのがある。
存在感が強烈だ。

2009年6月25日木曜日

easy Rider poster



映画「easy Rider」のポスターがかっこいい。

黄色と黒2色だけの構成になっている所が、色彩的にインパクトがあり、
印象強いビジュアルになっている。

イラスト的に画面上が抜けている構図なので気持ちがいい、
文字配置においても疎密の関係がバランス良く構成されている。

下部の黒帯が、全体の印象を引き締めている。
上にレイアウトされたタイトルロゴが目を引く。
POPでキャッチーなグラフィックだ。

2009年6月16日火曜日

ポスター AI



映画「AI」のポスター

黒とシルバーだけのシンプルな色彩構成が
静かで緊張感のあるイメージを感じさせる。

書体にローマン体が使用されており、
上品で格調高い印象を受ける。

ビジュアルのポイントとなっているのは「AI」の文字。
単純なアルファベットだけでなく、
映画を象徴する主人公のシルエットを取り入れた形が
キーとなり、画面のポイントを抑えている。

2009年6月15日月曜日

最後のマンガ展



熊本の現代美術館で行われた
井上雄彦「最後のマンガ展」を見てきた。

上野の展覧会も見たので2度目だったが、
2度目でも感動した。

井上雄彦のマンガは大好きで、バガンボンドは唯一集めているマンガである。
どこが好きかというと、ストーリーの面白さはもちろん画力が素晴しいから。

展覧会で生の絵を見て、その素晴らしさに圧倒された。
上手などと自分が単純に評価するのは失礼なように思うが、
ここまで絵を極めていることに感嘆してしまう。
(同時にここまで突き詰められていない自分を感じ、少し悔しいようなうらやましいような気持ちになったりもする。。。)

展示方法や絵の見せ方も素晴らしく、それぞれの絵を見せる為の最適な展示状況が作り出されていて、会場内の空気感全体が楽しめる。最初は絵のディテールを注意してみようとするが、徐々にそういったことは忘れて、次の絵、また次の絵と気持ちがはやるようになっていった。
展覧会全体の世界観に飲み込まれてしまうような感覚であった。



上野でも熊本でも沢山の人たちが来場しているようだ。
私は沢山の人が楽しめるものを作っていることが素晴らしいと思う。
なぜなら誰でも分かるという事は、一見単純そうだがそれだけに作るのが大変だと思うからだ。
マンガというのは、沢山の人に読んでもらわなければ成り立たないものであるから、
多くの人が理解できるように「伝える」ことが重視されていると思う。
そういったものをずっと作り続けてきた方だから、ここまで多くの人を魅了するものが出来ているのだと思う。

私は、アートや音楽など、何でも分かりやすいものが好きだ。
別の言い方をすれば、自分が好きなものは、世間一般的に伝わりやすく受け入れられやすいものだったりする事が多い。しかし、そのような自分の嗜好を大きな声で言いにくいと感じることがある。

なぜかと言うと、分かりやすいものが好きという嗜好が、芸術の世界で考えるとなんだか思慮が浅く感受性が低い事のような気がしてしまうからだ。作り手にとってものすごく失礼な表現のようになってしまうのだが、どちらかというと世間一般ではあまり理解されていないものに対して価値を見いだし感動できる人のほうが、感度が高いように感じてしまう自分がいるのだ。

人の目を気にして、そういった卑屈な考え方をしてしまう所があるのだが、しかしやっぱり心は正直に好きなものに反応してしまうものだ。今回の展覧会は、そういう意味で素直に心を動かされたものだった。
しかし、この作品に対する感動を他の人には言いにくいとは全く思わない。
むしろ誰が見ても感動するものではないかと思う。個人の嗜好なんかは超越して、「絶対的にすごいものはすごいんだ」というように感じた。確かな力があればどんなものを作ろうが、その作品は圧倒的なパワーを持つのだと思う。自分もここまで凄いものが作れるようになりたいと感じた。
自分の好きなものに正直に、とことんを突き詰めていきたい。








宮本武蔵が五輪の書を記したと言われる霊巌洞
洞窟の中からの一枚